正しいスクワットができない本当の理由

正しいスクワットができない本当の理由

スクワットは下半身を中心に全身を効率よく鍛えられる非常に優れたトレーニング種目です。
そのため、ダイエットや筋力アップ、姿勢改善を目的にスクワットを取り入れる人は多いでしょう。
しかし実際には、「正しいスクワットをしているつもりなのに腰や膝が痛くなる」「フォームを意識しても効果を感じない」という声も少なくありません。
その原因の多くは、筋力不足ではなく姿勢不良が起きたままスクワットを行っていることにあります。
スクワットはシンプルに見えて、実は非常にテクニックが難しい種目です。
本記事では、正しいスクワットに欠かせないトリプルエクステンションと、姿勢が崩れることでなぜフォームが破綻するのかを分かりやすく解説します。

スクワットは万能ではない

良い種目ほど危険もある

スクワットは正しく行えば、下半身の筋力向上だけでなく、体幹の安定や姿勢改善にも効果的なトレーニングです。
しかし、正しいスクワットができていない状態で行うと、腰や膝、股関節に大きな負担がかかります。
特に姿勢不良があるままスクワットを続けると、本来使うべき筋肉が働かず、関節に頼った動作になります。
その結果、鍛えているつもりが身体を壊す動きになってしまうことも少なくありません。
スクワットは万能な種目である一方、フォームを間違えるとリスクが高い種目でもあることを理解する必要があります。


回数や重さの前に見るべき点

正しいスクワットができないと、多くの人は回数が足りない、重量が軽いと考えがちです。
しかし、姿勢やフォームが崩れたまま負荷を上げても、効果は高まりません。
重要なのは、身体が連動して動いているかどうかです。
姿勢が崩れていると、筋肉が本来の役割を果たせず、動作効率が低下します。
まずは自重スクワットなど軽い負荷で、正しいフォームと動作の質を確認することが、スクワットを安全に続けるための第一歩です。

正しいスクワットの前提条件

正しいスクワットを行うためには、可動域や筋力以上に姿勢が重要です。
ここでいう姿勢とは、背筋を伸ばすことではなく、呼吸によって腹圧が自然に入り、体幹が安定している状態を指します。
この前提が崩れていると、どれだけフォームを意識しても正しい動作は再現できません。
スクワットは、姿勢という土台の上で成り立つ動作であることを理解する必要があります。

トリプルエクステンションの本質

三関節同時伸展とは何か

正しいスクワットのフォームを語るうえで欠かせないのが、トリプルエクステンションです。
これは、足関節・膝関節・股関節の三つの関節が同じタイミングで同時に伸展する動作を指します。
この三関節同時伸展が起こることで、下半身の力を効率よく発揮できます。
逆に、どれか一つの関節が先行したり遅れたりすると、力の伝達が分断され、特定の部位に負担が集中します。
正しいスクワットでは、三関節が連動して動くことが最大のポイントです。


多くの人ができない股関節伸展

スクワットにおいて、最も多くの人がつまずくのが股関節伸展です。
膝や足首は比較的意識しやすい一方で、股関節は姿勢や体幹の状態に大きく左右されます。
股関節伸展がうまくできないと、膝主導や腰主導のスクワットになりやすく、腰痛や膝痛の原因になります。
お尻を使っているつもりでも、実際には股関節が正しく伸展していないケースは非常に多いです。

タイミングのズレが生む問題

スクワット中に股関節伸展のタイミングが遅れると、身体は代償動作で動作を成立させようとします。
具体的には、腰椎を過度に反らせたり、膝を無理に伸ばしたりする動きです。
これが繰り返されると、腰や膝へのストレスが蓄積します。
見た目上はスクワットができているように見えても、内部では負担が偏っています。
正しいスクワットでは、三関節が同時に伸びることが重要です。

姿勢不良がすべてを壊す

腹圧が抜けると股関節は使えない

正しいスクワットができない原因として多いのが、腹圧の低下です。
呼吸が浅く体幹が不安定な状態では、股関節は安全に動けません。
その結果、身体は防御的に動きを制限し、膝や腰に頼ったフォームになります。
腹圧は意識的に力むものではなく、姿勢と呼吸が整った結果として自然に入るものです。
腹圧が抜けた状態では、正しいスクワットは成立しません。


反り腰と仙腸関節の問題

特に注意が必要なのが、反り腰で仙骨に対して寛骨が前傾位にあるケースです。
これは単なる骨盤前傾・後傾の話ではなく、仙腸関節レベルでの姿勢不良です。
この状態では、構造的に正しい股関節伸展ができません。
無理にスクワットを続けると、腰椎で代償動作が起こり、腰痛のリスクが高まります。
まず姿勢を整えることが、スクワット改善の最優先事項です。

屈強なトレーニーでも崩れる理由

SNSなどでスクワット動画を見ると、筋力が十分にある人でも、正しいスクワットができていないケースを多く見かけます。
これは筋力の問題ではなく、姿勢と神経制御の問題です。
どれだけ筋肉が発達していても、姿勢不良があればフォームは崩れます。
それだけスクワットは整った身体で行う必要がある種目なのです。

まとめ

スクワットは非常に優れたトレーニングですが、正しいスクワットでなければ効果は出にくく、怪我のリスクも高まります。
重要なのは、トリプルエクステンションによる三関節同時伸展と、その前提となる姿勢と腹圧です。
特に股関節伸展は、姿勢不良があると正しく行えません。
まずは身体を整えてからスクワットを行うことが、安全で効果的なトレーニングにつながります。

サービス紹介

浅草のパーソナルジムActive Motion[アクティブモーション]はPRI理論に基づき、姿勢改善トレーニングやストレッチで不調を根本改善。反射神経・ビジョントレーニングも導入し、一生モノの動ける身体作りをサポートします。

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このコラムを書いた人

パーソナルトレーニングジム アクティブモーション代表トレーナー杉田賢一

資格・経歴

  • NESTA(全米エクササイズ&スポーツトレーナー協会認定)
  • パーソナルフィットネストレーナー NESTA-PFT
  • ゴルフコンディショニングスペシャリスト NESTA-GCS
  • スリープサイエンススペシャリスト NESTA-SSS
  • PRI(Postural Restoration Institute®)
  • PRIマイオキネマティックリストレーション修了
  • (腰椎骨盤大腿部の病態力学に対する統合的アプローチ)
  • PRIぺルビスリストレーション修了
  • (骨盤仙骨部の病態力学に対する統合的アプローチ)
  • ​​​​PRIポスチュラルリストレーション修了
  • (胸腹部の病態力学に対する統合的アプローチ)
  • PRIインピンジメント&インスタビリティ​
  • (レファレンスセンターを介した統合的アプローチ)
  • TRIGGER POINT VISION TRAINING LEVEL:1

メッセージ

トレーナーの杉田です。
呼吸・姿勢・身体の使い方を大切にしながら、個々の目的に合わせたパーソナルトレーニングを行っています。
初めての方でも安心して取り組める、落ち着いた指導を心がけています。

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